ドイツ アパート探し

こんにちは。ゆきみです。


今回はドイツで1年間だけ研究留学するためのアパート探しのお話です。

私の海外渡航が決まったのは2023年12月。

アパート探しを始めたのは1月、決まったのは3月でした(ギリギリ!)。


流れはこんな感じ。

(1)大学の学生寮に入るか決断する。 

(2)一般のアパート検索サイトで家を探す。

(3)仲介業者 or 大家さんへメールを送信! 

(4)仲介業者 or 大家さんからの返事をまつ 

(5)リモート内見かメールで交渉して決定

(6)頭金を振込む

(7)日本で必要な書類を用意。渡航した日の待ち合わせ時間を交渉!

(8)いざ、ドイツへ!到着したら大家さんと会って、アパートの中へ。

(9)初期状態をチェックして、書類にサインして鍵を受け取り。

(10)住民登録や大学への住まいの報告など..これは後日記事にするかも。


では1つ1つ、ざっくり解説です。


(1)大学の学生寮に入るか決断する。

それぞれの大学の学生寮があれば、そこが最もお財布にやさしくて大学にも近くて便利だと思います。ただし、留学生の入居期間の上限を決めている場合もあるのでよく確認します。また、人気も高いので時期によって早く埋まってしまうかもしれません。決断はお早めに。

私の場合は6ヶ月したら退去しないといけなかった(暮らしが落ち着いた頃に引っ越すことがめんどうだった)のと、行動範囲が大学近辺だけになってしまいそうで(もっと地元の人の日常を街で見て海外PDの生活のイメージを持ちたかった。つまり、バスで通う程度にそこそこ大学から遠いところに住みたかった)、やめました。


(2)一般のアパート検索サイトで家を探す。

次の選択肢は、一般のアパート検索サイトでの検索です。私のドイツ人の友達のおすすめがImmo Scout24 というサイトだったので、URLを載せておきます。

日本のアパート検索と一緒で、希望の条件を入れます。1年だけの滞在だったら家具つきがいいと思います。ドイツの家具なし物件は、家電どころかキッチンも自前で買って取り付けることが普通です(本当に、箱だけ!という...)。また、バスやトラム(路面電車)の停車場所、スーパー(ALDIやREWEなど)やドラッグストア(dmやMüllerなど)が近いのも大事だと思います。

KaltmieteとWarmmieteというのがあって、一見「なんじゃそりゃ?」という気持ちがしますが、これは光熱費なし(Kaltmiete)・光熱費込み(Warmmiete)の価格ということです。忘れがちなことですが、電気・ガス・水道・ネット・テレビ等の放送料金(日本のNHKのようにARD・ZDFというところへ受信料の支払いが必要です)を自力でやるのはドイツ語が達者でないなら大変なことだと思います。サイトをよく見て、それぞれlandlord(大家さん)がしてくれるのか、自分でどうにかしなければいけないのか、確かめるようにします。

あとGoogle Mapでその場所がどんな雰囲気かも見ておくと安心です。治安がよさそうか?夜真っ暗な時間帯に道を歩いても大丈夫そうかどうか。私は運動のために歩いていける範囲で公園があってほしくて、大きな公園があったことが決定打になりました。ただ、これはドイツに来てから知ったのですが、最寄りの電車の駅まではちょっとファンキーな道路を歩かないといけないので夜は怖くて外出できなくなってしまいました。ちゃんとMapで見れば回避できたことだった。ま、出なければヨシ。

(↓ Immo Scout 24のリンク。2024年9月現在でドイツ語ページしかないようです)

https://www.immobilienscout24.de


(3)仲介業者 or 大家さんへメールを送信!

候補を見つけたら、とにかくメールで連絡します(連絡先は仲介業者のこともあれば個人の大家さんのこともあります)。ドイツ、特に大きな大学のある都市では住居がたりなくて信じられないほど競争が激しいので、良い条件が全然見つからない、見つかるまで数ヶ月かかる、たとえ高めの家賃でも住むところがあるだけありがたいんだと思って最終的に妥協しないといけないかもしれない、、そんな覚悟が必要です。ライバルは数十人、100人いる場合もあるかもしれません。まして、入居前に現地で内見することが普通なのに(大家さんが入居希望者を見て選ぶ立場にあるので面接みたいですね)、研究留学渡航前はそんなことできないので、事前挨拶もできない外国人を受け入れられない、なんて障壁も待ち受けているかもしれません。

大家さんはメールを毎日大量に受け取るので、その中のほんの数件しか閲覧しないそうです。メールを開いてもらえるように、メールのタイトルは明瞭に。文面は誠実に丁寧にわかりやすく書くよう心がけます。私は英語だけでなく翻訳ソフトを使ってドイツ語の文面も併記(というよりドイツ語文面の後に英語文面を併記)して送りました。

身分や滞在目的だけでなく、支払い能力があることも盛り込みました(この時点では収入証明までは送りませんでしたが)。

メールを送らないことには母数が増えないため、結果的に数十件、100件単位で送ることになり、とても根気が必要ですが、こまめに時間を作れば不可能ではありません。頑張りましょう。


(4)仲介業者 or 大家さんからの返事をまつ

メールを送ったら、返事が来るのを待ちます。言語はドイツ語だったり英語だったり、その人によりまちまちです。お返事がドイツ語で書かれている人は、現地に行ってからもずっとドイツ語でコミュニケーションすることになる可能性を考えるべきです。たとえ仲介業者さんが英語を使えても、大家さんご自身が英語を使わないのであれば、こちらがドイツ語を使わなければならず、トラブルのたびに苦労することが容易に想像できます。私はドイツ語はからっきしできないので、先方からの返事が英語であることも重視しました。

返事がないほうが多いですが、返事があった場合、たいていの返事は「もうこの家は契約が決まってしまった」または「内見に来れるのはいつですか?」という問いです。後者の場合、現地で開催される内見会に参加して、そこでさらに数人のライバルの中から選ばれれば入居できるという未来が待っているかもしれません。ですが、研究留学の渡航前であればそれは不可能なことです。そこで、現在は日本にいるので内見ができないこと、リモートで内見ができないか、あるいはメールでインタビューができないか交渉してみます。

親切な仲介業者や大家さんなら、リモート内見(SkypeやWhatsappなど)をとりはからってくれたり、メールでの簡単なインタビューで済ませてくれます。無理に内見の旅費をかける必要はないので、素直に交渉してみましょう。


(5)リモート内見かメールで交渉して決定

リモート内見かメールでのインタビューが決まったら、より具体的なアパートの確認のフェーズに進行します。大家さん側からしたら、入居するかもしれない外国人がどんな人物なのかを見極める重要なタイミングとなります。誠実に、飾らない態度で臨むようにします。

私はリモート内見が1件、メールが1件で、結果としてはリモート内見の方は落ちてしまいましたが、メールの方で最終決定しました。

リモート内見の方はWhatsappのビデオ通話で行いました。初回では指定の時間にWhatsappがフリーズして動作しないというアクシデントがありましたが、先方の好意でリスケしてくださり、2回目のチャンスの際にやっと接続できました。実際に現地のアパートの中を業者さんが映しながら「見たいところはある?」と見せてくださったり、質問に答えてくださいました。とても楽しく会話できたのでこれは行けた!と思ったのですが、最後に収入の確認があり、お給料を伝えたところ、先方には一定の収入条件のボーダーがあって、私のお給料では低すぎたので入居することができませんでした。

メールのインタビューでは、私の研究員(学生ですが)の身分の証明書を発行して、日本語の文書のものは自分で英訳してお送りしたり、所属組織のウェブサイトのURLをお送りして、ちゃんと架空の人物や組織ではないことを確認してもらえるようにしました。家賃はリモート内見した方より高かったのに収入条件はクリアで(なぜだ!)、ほかの候補は全滅だったので、最終的にここに入居することが決まりました。


長くなってきたので、続きは次の記事にて。



(写真) 大家さん好み?のコーヒーマシン。ボールが回る機構がいつも楽しい

Yukimi Geo Labo Life

研究と暮らし。海外留学、旅、備忘録など、あれこれ。